FiiO K13 R2Rレビュー|唯一の不満点も紹介

どうも、墨朔スミです(@sumisakusumi)。

購入から3か月ほど経過しましたので、今回は「2026年上半期 買ってよかったもの」でも紹介した『FiiO K13 R2R』のレビューをしようと思います。「2026年上半期 買ってよかったもの」をまだ読まれていない方は、ぜひ合わせて読んでいただきたい。

目次

FiiO K13 R2Rを購入した経緯

FiiO K13 R2Rを購入した経緯

PC音はもともと『Roland BRIDGE CAST』というオーディオインターフェースを使用して出力していました。BRIDGE CASTの使用期間は1年ほどになります。レビューは下記記事。

素晴らしい製品なのは間違いないのですが、正直出力音に満足していませんでした。決して悪いというわけではないのですが良くもありません。

以前まではゲームが趣味でたまに配信も行なっていましたが、ここ最近はそのどちらもすることがなくなったため、BRIDGE CASTを所持する理由が薄れていたんです。ゲーム・配信をするならBRIDGE CASTがベストだと今でも思っていますが、どちらもしないならBRIDGE CASTである必要はありません。

代わりに音楽を聴く機会が増え、「もっといい音で音楽が聴きたい」という気持ちが強くなったため、最終的にBRIDGE CASTを手放しDACの購入を決意しました。

購入候補として検討した3製品

購入候補として検討した3製品

DACの購入を決めたものの、どの製品を購入すればいいのかさっぱり。以前からDACのレビュー動画はいくつか見ていたので、とりあえずそれらの動画を見返したりネットで調べることに。初めてのDACということで予算を3~5万円ほどに決め、最終的に3つの製品に絞りました。

FiiO K13 R2R(購入候補①)

人気モデルK7の後継として登場した、据え置きDACとしては珍しいR2R方式のヘッドホンアンプ/DAC。5万円台のDACを調べていると必ずといっていいほど名前が出てくる製品。独自開発の4チャンネルフルバランスR2R回路(チャンネルあたり48個、計192個の高精度抵抗)を採用していて、デルタシグマ方式とは違うアナログライクな滑らかで温かみのある音が持ち味。音楽を長時間流して作業をする私の使用用途にマッチしそうだと感じ候補に挙げました。価格は約5万円と予算上限ギリギリ。

TOPPING DX5Ⅱ(購入候補②)

YouTuberや専門店がレビュー動画を投稿して絶賛している製品。ESSの最新世代チップES9039Q2Mを左右独立でデュアル搭載し、SNR133dB・歪率0.00006%という数値上の性能を突き詰めたモデル。新開発の「X-Hybrid AMP」回路により、バランス接続で32Ω時6400mW×2、16Ω時7600mW×2という桁違いの出力を誇ります。コンパクトな筐体ながら4.4mm/6.35mm/4pin XLRの3種のヘッドホン出力とXLR/RCAライン出力を備え、Bluetooth 5.1やハイレゾ再生(768kHz/32bit、DSD512)にも対応。VGP2025 SUMMER金賞をはじめ海外アワードも多数受賞しており、「必要な機能が全部入っている」万能機として評価されています。価格も5万円弱とFiiO K13 R2Rより若干ではあるが安い。

iBasso Audio DC-Elite(購入候補③)

USB-C接続のドングル型DAC。コンパクトさが最大の魅力で、スマホやMacBook Airに直挿しで使えます。据え置き型とは用途が異なりますが、デスク以外でも使えるという柔軟さに一時期惹かれていました。新品で購入すると予算を大幅に超えてしまいますが、中古なら5万円前後で購入できるためこちらも候補に挙がりました。ただ、自分の性格上ケーブルの着脱がめんどくさくなるのは目に見えていたので断念。

国産DACは選択肢があるのか?

最終候補に挙がった3製品は全て中国のメーカーです。

自分は常に日本の技術者には頑張ってほしいと思っているし、できるだけ貢献したいとも思っている。買い物をするときは国産で良い製品がないかをはじめに調べるし、ときにはAIに聞いてみたりもします。今回のDAC購入も例外ではありませんでした。

調べてみると、この価格帯で国産のDACとしてSOUNDWARRIORという選択肢が一応存在していました。ただレビューの評価がそこまで高くなく、さらにデザインが自分の好みではなかったため、今回は除外することに。

YAMAHAやDENONといったブランドは据え置きアンプでは健在ですが、PCデスクで使うコンパクトなDAC/アンプというカテゴリでは、まともな選択肢がほぼないのが現状です。国産で良いものがあれば迷わずそちらを選んでいたと思いますが、今回ばかりは割り切るしかありませんでした。

FiiO K13 R2Rに決めた2つの理由

FiiO K13 R2Rに決めた2つの理由

「FiiO K13 R2R」と「TOPPING DX5 Ⅱ」で迷いましたが、最終的にFiiO K13 R2Rを購入

音の傾向として紹介した「滑らかで温かみのある音」というのが決め手のひとつになりました。音楽鑑賞・動画視聴・動画制作で使用するので、長時間使用しても聞き疲れしないものがいいかなと。

もうひとつ決め手になったのは、無駄の少ないシンプルなデザインと隙間から漏れる間接光が映えるから。FiiO K13 R2Rの方が単純に所有欲を満たしてくれると感じました。

最大出力など、スペック的にはTOPPING DX5 Ⅱの方が優れているので最後まで迷いました。ただAmazonレビューに「背面出力とヘッドホン出力を切り替えると、なぜかヘッドホンの音量が毎回最大になります」という報告があったのが気になり、今回は見送ることにしました。

ただ先月MacBook Airを購入したのですが、現在オーディオインターフェースとDAC、どちらを購入するか迷っているので、もしかしたらMacBook用にTOPPING DX5 Ⅱを購入するかもしれません。

FiiO K13 R2R製品詳細|付属品・スペック・入出力端子

FiiO K13 R2R製品詳細|付属品・スペック・入出力端子

付属品

まずは付属品から。

  • AC電源コード
  • 赤外線リモコン
  • USB Type-C to Aケーブル
  • 6.35mm to 3.5mmヘッドホンアダプター
  • クイックスタートガイド
  • 保証書

本体でも切替操作は可能ですが、リモコン操作の方が遥かに楽です。本体操作およびリモコン操作については後述で。

スペック

主なスペックは以下の通り。

SoCESP32-S3
USBチップXMOS XU316
ボリュームコントロールチップNJW1195A
DACモジュール独自開発のフルバランス24bit R2R DAC回路
R2R及びLPFオペアンプOPA1642×4
LOバッファ・オペアンプLTA8092×2
ヘッドホンアンプOPA1642×2 + TPA6120A×2
デジタル入力USB Type-C×2、同軸デジタル、光デジタル
ラインアウト出力RCA×2、XLR
ヘッドホン出力4.4mmバランス、6.35mmシングル
対応サンプリングレートUSB:PCM 384kHz/32bit、DSD 256 (Native)
同軸デジタル:PCM 192kHz/24bit、DSD64
光デジタル:PCM 96kHz/24bit
192kHz/24bit(※96kHz超はベストエフォート対応)
対応BluetoothコーデックSBC、AAC、LDAC
出力インピーダンスシングル:<0.7Ω(32Ω負荷)
バランス:<1.0Ω(32Ω負荷)
ヘッドホン出力レベルシングル:1220mW(32Ω負荷時 / THD+N<1% / ハイゲイン時)
シングル:150mW(300Ω負荷時 / THD+N<1% / ハイゲイン時)
バランス:2400mW (32Ω負荷時 / THD+N<1% / ハイゲイン時)
バランス:600mW (300Ω負荷時 / THD+N<1% / ハイゲイン時)
周波数応答20Hz~80kHz(<2.9dB)
S/N比≧116dB(A-weighted)
THD+N0.0173%(1kHz / -6dB@32Ω)
ノイズフロアシングル:9uV未満(A-weighted)
バランス:18uV未満(A-weighted)
寸法、重量約210x188x42mm(脚部含む)、約980g

ざっと見たけど、よく分からないというのが正直な感想。

入出力端子

前面パネル

前面パネル

まずは前面パネルから。左右端に操作ノブが付いており、中央に状態表示ディスプレイおよびヘッドホン端子が配置されています。ヘッドホン端子はアンバランス接続用の6.35mmジャックとバランス接続用の4.4mmジャックの2系統。3.5mmのイヤホン・ヘッドホンを使用する場合は付属のヘッドホンアダプターが必要です。

背面パネル

背面パネル

背面パネルには入出力端子が集中しています。画像の番号に沿って説明します。

① XLRバランスライン出力(L/R)
スピーカーやパワーアンプをバランス接続で繋ぐ端子。対応機器があれば最もノイズに強い接続方法です。

② RCAライン出力(L/R)×2系統
一般的なアナログ接続端子。アクティブスピーカーや外部アンプとの接続に使います。2系統あるので複数の機器を同時接続することも可能です。

③ 同軸デジタル入力
CDプレーヤーなどと繋ぐデジタル入力端子。対応フォーマットはPCM 192kHz/24bit・DSD64まで。

④ 光デジタル入力(TOSLINK)
テレビやゲーム機との接続に使う光デジタル入力。対応フォーマットはPCM 96kHz/24bitまで。

⑤ Bluetoothアンテナ
ワイヤレス受信用のアンテナ。SBC・AAC・LDACに対応しています。

⑥ USB Type-C入力(背面)
PCとのUSB DAC接続用。ちなみに側面にも同じUSB Type-Cポートがあり、用途や配線の取り回しに応じて使い分けられます。

⑦ DC電源入力(DC 12V/2.5A)
外部DC電源を使う場合の入力端子。リニア電源など外部電源を別途用意する場合に使います。

⑧ DC/AC電源切り替えスイッチ
⑦のDC入力と⑨のAC入力を切り替えるスイッチ。私は通常AC側で使用しています。

⑨ AC電源入力(インレット)
付属のACコードを繋ぐ端子。100〜240V・50/60Hz・30W対応なので海外でも使用可能です。

⑩ 電源スイッチ
本体の主電源スイッチ。背面配置なので普段はリモコンのスタンバイ機能で操作する方が現実的でしょう。

サイズ感・質感

まず外観がシンプルで無駄がなく、質感もめちゃくちゃいい。将来デスクシェルフを設けたいと思っているので、高さが低いのも個人的に好印象。

ただサイズは若干でかいかな。コンパクトなDACを求めるのであれば、TOPPING DX5Ⅱのほうがいいかもしれません。逆に面積が広いので、天板上に物が置きやすいとも言える。

私は普段SwitchBot CO2を置いています。

天窓の基板むき出しデザインは男心をくすぐる

FiiO K13 R2Rの最大の特徴は、やはりこの天窓から見える基板むき出しデザインでしょうか。これは刺さる人にはかなり刺さるデザインかと。まぁ私はSwitchBot CO2のせいで見えないんですが(笑)。

リモコンは使用頻度の高いもののみ集結

リモコンは使用頻度の高いもののみ集結
英語表記ですが見ればわかります

リモコンのボタンは、「電源」「モード」「出力先」「音量」「EQ」「ミュート」「液晶ON/OFF」「ライティングON/OFF」と、使用頻度が高そうなボタンに絞られています。個人的にはNOS/OSの切り替えボタンがあっても良かったとは思います。

製品名にもある「R2R」とは

製品名にもある「R2R」とは

R2Rって何?という方も少なくないと思います。実際、私も本製品を調べるまで知りませんでした。

そもそもDACとは、デジタルの音をアナログの音に変換する装置のことです。PCとヘッドホン・イヤホンの間に挟む機材と思ってください。

DACにはいくつか変換方式があるのですが、現在は「デルタシグマ(ΔΣ)方式」が主流となっています。処理が高速で現代的な音が出やすい方式で、多くの製品に採用されています。

それとは逆に、R2Rは抵抗(レジスター)を精密に並べて電圧を組み合わせることで音を作り出す方式です。アナログ的なアプローチで音を生成するため、「デジタルなのにどこか温かみのある音」と表現されることが多い。

機械式時計とデジタル時計に例えるとわかりやすいかもしれません。どちらも時刻を示すという目的は同じですが、仕組みが根本的に違う。

かつてR2R方式は高価な機材にしか使われていなかったそうですが、FiiOはK13 R2Rにこれを落とし込んできました。

と、ここまで調べたことを書いているだけで、正直なところ細かい部分はよくわかっていません。

【PC接続・ドライバ導入方法】

【PC接続・ドライバ導入方法】

Macの場合

MacはドライバーのインストールなしにUSBケーブルを接続するだけで認識します。接続後はシステム設定→サウンドから出力先として「FiiO K13 R2R」を選択するだけ。

Windowsの場合

WindowsはFiiO DAC通用ドライバー(v5.72.0以上)をインストールする必要があります。ドライバーはこちらからダウンロードできます。

FiiO K13 R2R音質レビュー|一般人目線の正直な感想

FiiO K13 R2R音質レビュー|一般人目線の正直な感想

最初に断っておくと、自分は耳が特別いいわけでも、音楽的な知識が豊富なわけでもありません。なので「低域の解像度が~」とか「音場の奥行きが~」みたいな話はできません。ですが3ヶ月間毎日使用してきたので、それをもとに感想を述べたいと思います。

一番最初に体感したのは「無音」

BRIDGE CAST以前に使用していたオーディオインターフェースでは、ヘッドホンを接続すると「サー」というホワイトノイズが少なからず聞こえていました。ですが、FiiO K13 R2Rは完全なる無音。静寂に包まれた気持ちです。音楽を聴いていると、曲によっては一瞬無音になるものがありますが、その無音を体感できることが本当に満足。

K13 R2R + MDR-MV1で声の良さに震えた

「Apple EarPods」をK13 R2RとMV7+のイヤホンジャックにそれぞれ接続し、Youtubeの動画を視聴して比較しました。いくつか動画を視聴し交互に聞いてみましたが、FiiO K13 R2Rの方が声の低域まで生き、解像度も少し上がっている気がします。ただ、喋りメインの動画であれば正直好みで良し悪しは変わりそうですね。私はFiiO K13 R2Rの方が好きです。

次にSONY MDR-MV1で視聴してみましたが一気に化けました。今まで何とも感じていなかったYouTuberの声がイケボに聞こえたんです。「え、こんなに違うの?」と感動しました。Youtubeの動画だけではなく「Amazon Music Unlimited」で普段聞いている曲を聞いてみましたが、正直圧巻です。

NOSモードとOSモードの違い

FiiO K13 R2RにはNOSとOSという2つのモードがあります。

NOSはノンオーバーサンプリングモードで、音源をそのままのサンプリングレートで再生する方式。OSはオーバーサンプリングモードで、384kHzまでアップサンプリングして再生します

ただ、私の耳では違いが分かりませんでした。伏せた状態でどちらがOSモードでしょうと問われたら、当てる自信がないです(笑)

私は普段NOSモードを使用しています。

FiiO Controlアプリの日本語非対応問題

FiiO Controlアプリの日本語非対応問題

専用アプリ「FiiO Control」に製品を登録するとEQや各種設定の変更が可能になります。ですがこのアプリ、実はちょっと問題があります。

一見トップページやメニュー、製品登録ページなどを見ると日本語に対応しているように見えるのですが、製品の設定画面に遷移すると強制的に中国語に変わります。つまりこのアプリは日本語非対応なんです。

一応何の項目かはなんとなく分かりますし、実際に触ってみて本体の変化を見れば問題ないんですけどね。

最初AIに日本語に対応させる方法を聞いたりしたんですけど、あいつらはスマホの設定を日本語にしたら反映されると嘘をつくので信じないように。

FiiO K13 R2R総評|買って3ヶ月後の正直なまとめ

FiiO K13 R2R総評|買って3ヶ月後の正直なまとめ

アプリが日本語非対応なのが唯一の不満点ですが、総合的に買ってよかったと思える製品ですね。

BRIDGE CASTを使用していた時、配信環境は好きなマイクとBRIDGE CASTの組み合わせをお勧めしていましたが、最近は「MV7+」とDACを推しています。RME Babyface Pro FSやApollo Twin X DUO Gen2といった高価なオーディオインターフェースだと話は変わってきますが、DACの方が明らかに音が良い。音楽はもちろんゲームでも大いに活躍してくれます。

興味のある方は、ぜひ商品をチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

関西出身。
10年間デザイナーとして活動後、転職し今に至る。
副業としてYoutubeとブログを始める。

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