どうも、墨朔スミです(@sumisakusumi)。今回はSennheiserの「HD 490 PRO Plus」をレビューしていきます。
購入から1カ月以上経過したため、「Sennheiser HD 490 PRO Plus」のレビューをしていきます。
以前から「AKG K712 Pro」という開放型ヘッドホンを使用しており、数ヶ月前に「SONY MDR-MV1」を購入しました。

MDR-MV1はSONYから製品発表があった当初からずっと欲しかったヘッドホンでした。YouTuberのプロモーション動画を何度も見て「いつか絶対買う」と思っていましたが、先に購入したいガジェットが他にもたくさんあり、そちらを優先しているうちに数年が経ってしまいました。その間にSennheiserから「HD 490 PRO」も発表・発売されました。
そしてDACアンプ「FiiO K13 R2R」を購入したことでヘッドホンの購入を決意し、「MDR-MV1」と「HD 490 PRO」のどちらを買うか迷った結果、MDR-MV1を購入することにしました。
MDR-MV1を使用して音質には大変満足したのですが、何点か不満もありました。1つ目はイヤーパッドの穴が少し狭いため、耳まわりが窮屈に感じる点。2つ目は若干ですが頭頂部が痛いと感じる点です。2つ目の問題点は製品というより、私の骨格との相性の問題です。とはいえ些細な問題だったため、総合的には満足していました。
2026年6月中旬に大阪に行く用事があり、そのついでにヨドバシカメラに足を運びました。そこでHD 490 PROを試着したところ、MDR-MV1よりも約40g重いヘッドホンにもかかわらず、装着感はHD 490 PROの方が私好みでした。特にMDR-MV1で感じていた頭頂部の痛みを全く感じなかったんです。
これを機に、HD 490 PRO Plusがセール対象になったら購入しようと決めたのですが、その機会は思ったよりも早く、数週間後に訪れました。
2026年7月のAmazonプライムデーで「HD 490 PRO」及び「HD 490 PRO Plus」が対象になったんです。私は購入するなら付属品が多い「HD 490 PRO Plus」と決めていたので「HD 490 PRO Plus」の価格を確認しました。なんとセール価格で57,222円にまで値下げされていました(定価は84,810円で普段は78,000円ほどで販売されています)。在庫切れになる可能性を感じたため、瞬時に購入しました。
HD 490 PRO Plusの同梱物

HD 490 PROは「HD 490 PRO」と「HD 490 PRO Plus」の2パッケージで販売されています。
HD 490 PRO
- ヘッドホン本体
- 1.8mケーブル(6.3mm変換アダプター付き)
- ミキシング用イヤーパッド
- 制作用イヤーパッド
HD 490 PRO Plus
- ヘッドホン本体
- 1.8mケーブル(6.3mm変換アダプター付き)
- 3mケーブル(6.3mm変換アダプター付き)
- ミキシング用イヤーパッド
- 制作用イヤーパッド
- 追加ヘッドバンド用パッド(ファブリック素材)
- プレミアムケース
HD 490 PRO Plusのスペック・外観

スペック
本機のスペックは以下のとおりです。
個人的に注目したいのは「260g」という重量と「130Ω」というインピーダンスです。前者はMDR-MV1より重量があるにもかかわらず装着感が良かった理由の一つですし、後者はそこまで高くない数値ではあるものの、しっかりした出力のアンプで鳴らしたほうが本来の実力を発揮しやすいタイプです。私はFiiO K13 R2Rと組み合わせて使っているので、その点は特に不満なく鳴らせています。
外観・デザイン

ここからは実際に手に取って感じた外観面の印象を紹介していきます。
外観①|全体のデザインについて

本体の素材は金属とプラスチックの組み合わせです。イヤーカップ部分はメッシュ状のハウジングになっており、開放型らしい見た目になっています。全体的に無駄な装飾がなく、モニターヘッドホンらしい実用的な佇まいです。ヘッドホンのデザインは結構メーカーの方向性といいますか、「っぽさ」が出ます。例えばSONYのヘッドホンは良くも悪くも業務用っぽいデザインが特徴で、そのデザインが好きという人もいると思います。私はどちらかというとゼンハイザーのようなスタイリッシュなデザインのほうが好みです。
外観②|LR表記について

イヤーパッドの内側には「L」「R」の識別マークが付いています。地味なポイントですが、装着時に迷わず済むので地味に助かる配慮だと感じました。ただ正直なところ、私はケーブル片耳出しタイプのヘッドホンにおいて、このLR表記をそこまで重要視していません。イヤホンであれば話は別ですが、ヘッドホンの場合は普段使っているうちにケーブルがどちら側から出ているか自然と把握しているはずです。なので、LR表記よりもケーブルの位置で左右を判断しています。
外観③|サイズ調整の方法

ヘッドバンドのサイズ調整はクリック式で、調整するたびに小気味良い音と感触があり、この点は地味に評価の高いポイントです。ただし目盛りには具体的な数字が記載されておらず、パッと見て今何段階目なのか分かりづらいのが難点です。一応0・5・10段階目にあたる線は他よりも線が長いので、目安として使えなくはないのですが、正直なところデザイン性を重視しすぎてユーザビリティが犠牲になっている印象を受けました。
特徴

続いて、HD 490 PROならではの特徴的な部分を紹介していきます。
特徴①|ケーブルと接続方法について

本機はケーブルを左右どちらのイヤーカップに接続するか、ユーザー側で自由に選べる仕様になっています。使わない側の接続端子は専用の蓋で塞ぐことができるので、見た目もすっきりします。配線の取り回しにこだわりたい人には嬉しいポイントです。

よく見ると、ケーブルの先端側(本体との接続部分に近い部分)が少しコイル状になっています。これは特許取得済みの構造で、ケーブルを伝わるノイズを遮断し、クリアな信号を確保するためのものだそうです。

また、ハウジングが水平に開く「スイーベル機構」を採用しており、卓上に置いたり首に掛けたりする際にもかさばりません。
特徴②|イヤーパッド・ヘッドパッドについて

本機にはミキシング用・制作用の2種類のイヤーパッドが付属しており、好みや用途に応じて装着感や音質を変えられます。またPlusモデルの場合、ヘッドパッドについても標準のものに加えてファブリック素材のものが追加されるため、こちらも2種類から選ぶことができます(2種類のイヤーパッドによる音質の違いについては、後述の「音質について」で詳しく触れます)。

ヘッドパッドは面ファスナー(マジックテープ・ベルクロと同じ仕組み)で固定されているだけなので、簡単に取り外すことができます。汚れたら気軽に洗浄・交換できるのも手軽です。

イヤーパッドは2ヶ所のツメで固定されています。内側に指を3本ほど入れ、グッと引っ張ることで簡単に取り外せます。交換方法については公式が動画で解説していますので、そちらの動画を参考にしてみてください。
特徴③|アクセシビリティ

HD 490 PROには、視覚に障がいのある方でも左右を判別しやすいよう、イヤーカップに点字ガイドが施されています。
また、眼鏡使用者向けに、つるが当たる部分に溝を設けたイヤーパッドが採用されており、メガネとの干渉を軽減する工夫がされています。
HD 490 PRO Plusの音質について

次は音質について個人の感想を述べます。
※音楽的な知識はほとんどないため、あくまで素人目線での感想としてお読みください。
音質について(全体の印象)

音質の第一印象は「忠実な音」です。良くも悪くも変な味付けがされている感覚はなく、素直にソースの音をそのまま鳴らしてくれる印象を受けました。
普段はSennheiser純正の4.4mmバランスケーブル(700330)を使用し、DACアンプ「FiiO K13 R2R」ではGAINをHighに設定、ボリュームは19〜20あたりで使用しています。130Ωというインピーダンスの数値以上に、しっかりした出力で鳴らしてあげることで本機の実力を引き出せている実感があります。
派手に低音を強調するようなタイプの音ではなく、あくまでフラットに、ボーカルも楽器も過不足なく鳴らしてくれる印象です。今まで開放型ヘッドホンをいくつか使ってきましたが、その中でも特に癖のない鳴り方だと感じました。
イヤーパッドによる音質の違い

ミキシング用(ファブリック素材)
より開放型ヘッドホンらしい抜け感を感じました。分離感も増したような印象があり、ヘッドホンではあるものの少しスピーカーっぽく聴ける感覚もありました。
制作用(ベロア素材)
ミキシング用イヤーパッドよりも低音が少し持ち上げられているため、低音強めが好きな方は制作用でのリスニングがおすすめです。また、制作用のほうが音に温かみを感じました。
標準ケーブルとバランスケーブルの違い

標準ケーブルとバランスケーブル(4.4mm、700330)を聴き比べてみました。
トークメインのYouTube動画で聴き比べると、バランスケーブルの方が声がはっきりと聞こえ、話者の声が少し前に出ているような感覚があります。
音楽の場合は少し傾向が異なり、俯瞰して音楽全体を聴きたいときは標準ケーブル、音に浸かりたいときはバランスケーブルが向いていると感じました。試聴には安全地帯の「ワインレッドの心」をはじめ70年代・80年代の歌謡曲をメインに視聴しましたが、バランスケーブルで聴くと楽器や声に包まれるような感覚があり、標準ケーブルではもう少し客観的に、全体のバランスを俯瞰して聴けるような印象を受けました。
HD 490 PRO Plusはゲームでも使用できるか

音楽制作向けのモニターヘッドホンですが、せっかくなのでゲーム用途としても使えるか試してみました。今回はFPSタイトルの「オーバーウォッチ」でプレイしてみましたが、定位に関して特に問題を感じることはなく、敵の足音の位置もしっかり把握できました。モニターヘッドホンとしての解像感の高さがそのままゲームでも活きている印象で、普通にFPS用途としても使用できると感じました。
余裕があったので格闘ゲームの「ストリートファイター6」でも試してみましたが、こちらも特に問題なく使用できました。
なお、本機は開放型ヘッドホンのため音漏れがあります。外出先での使用には向いていないので、あくまで自宅など周囲を気にしなくて良い環境での使用を前提とした一台です。
HD 490 PRO Plusまとめ・総評

個人的に今まで購入してきた開放型ヘッドホンの中では、一番満足度の高いヘッドホンです。サイズ調整の目盛りなど、些細な気になる点はありますが、値段に見合うだけの満足感は十分に得られました。
今回私はAmazonプライムデーのセール時に購入しましたが、プライムデーが終了した後もしばらくはセール価格で販売されていました。2026年8月8日現在ではすでに通常価格に戻っていますが、もしかしたらブラックフライデーなど大規模なセール期間にまた値下げするかもしれませんので、今回買いそびれたという方は次のセールで本機を狙ってみてください。自信を持っておすすめできるヘッドホンの1つです。
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