NOLVA Reactorレビュー|NOLVAから買い替える価値は

どうも、墨朔スミです(@sumisakusumi)。

今回は格闘ゲームで使用するデバイス、レバーレスコントローラー「NOLVA Reactor」の紹介になります。

HORIから『NOLVA Reactor Mechanical All-Button Arcade Controller for PlayStation®5, PlayStation®4, Windows PC (静音モデル、以下Reactor)』が2026年6月25日に発売されました。一体どこまでが製品名なのかというツッコミはひとまず置いておく。

前機種であるNOLVAは、はっきり言って相当売れたと思います。今回はその後継機であるNOLVA Reactorについてレビューします。
別メーカーでレバーレスコントローラーを販売しているメーカーと言えば、PUNK WORKSHOPやhitBOXが有名。ですが、これらのメーカーの製品はPS5対応となると値段が5万円以上します。

そんな中、HORIはなんと1万7,980円という破格の価格でレバーレス界隈に殴り込んできました。しかも基本値引き価格で購入することができます(値段は1万6,000円台)。学生を始め社会人でも5万円はそう簡単に出せる金額ではありません。NOLVAは初めてのレバーレスにはもってこいの製品だったのです。

NOLVAは価格だけでなく、スペック面もちょうどいい塩梅を攻めていました。物足りない部分や、もっとこうして欲しいなどの不満点は少なからずありましたが、「ま、この価格ならしょうがないか」と値段でユーザーを黙らせることに成功した数少ないデバイスです。

そんなNOLVAの後継機、『Reactor』は何が進化したのか。レビューしていきます。

目次

NOLVA Reactorのサイズ・重量をNOLVAと比較

NOLVA Reactorのサイズ・重量をNOLVAと比較

前機種NOLVAのサイズは、(幅)約30cm × (奥行)約21cm × (高さ)約3cm。
一方Reactorは、(幅)約35cm × (奥行)約21cm × (高さ)約3cmとNOLVAよりも幅が5cm長くなっています。

また重量も約710gから約720gと、10gではありますが僅かに重くなっています。

NOLVA Reactorの付属品一覧|NOLVAからケーブル仕様が変更

NOLVA Reactorの付属品一覧|NOLVAからケーブル仕様が変更

同梱物は以下の4点です。

  • コントローラー × 1
  • USBケーブル(Type-A to Type-C)× 1
  • ボタン/キースイッチ外し工具 × 1
  • 取扱説明書 × 1

NOLVAのUSBケーブルはType-C to Type-Cでしたが、ケーブルに対して不満の声が多かった記憶があります。ReactorではType-A to Type-Cに変更されています。

NOLVA Reactorの変更点6つ|NOLVAからどこが進化した?

変更点①:静音キースイッチ採用|打鍵音が気になる人に嬉しいアップデート

変更点①:静音キースイッチ採用|打鍵音が気になる人に嬉しいアップデート

Reactorの一番の変更点はやはり静音化でしょう。

個人的にNOLVAの一番の不満点だったのが打鍵音でした。
指でボタンを弾いたとき鳴る甲高い音が耳障りだったのですが、それが改善されています。

キースイッチ自体が静音仕様に変更されており、打鍵音が抑えられています。また4Gamerさんの記事によると、筐体自体も打鍵音を低減する設計になっているとのことです。

なお、スイッチのスペックはNOLVAのストローク約2.2mm・アクチュエーションポイント約1.1mmから、Reactorではストローク約2.0mm・アクチュエーションポイント約1.0mmへと短くなっており、応答速度の向上も期待できます。

変更点②:全ボタンがホットスワップ対応に|カスタマイズ性が大幅向上

変更点②:全ボタンがホットスワップ対応に|カスタマイズ性が大幅向上

以前は拡張ボタンの3つのみ、ボタンキャップ・キースイッチの取り外しが可能でしたが、Reactorでは天面の全てのボタンが取り外し可能になりました。

取り外しも付属の工具を使えば簡単に行えます。ボタンの左右にちょうど工具の先っぽと同じくらいの穴がありますので、そこにはめて引っこ抜くだけです。

ボタンキャップの場合は工具を横向きにはめてひっこ抜くのですが、キースイッチでは工具を縦向きにしてはめたほうが簡単に抜けました。

変更点③:ボタンレイアウトの変更|配置の集約とセパレート化で操作性が向上

変更点③:ボタンレイアウトの変更|配置の集約とセパレート化で操作性が向上

Reactorではボタン配置がセパレートになりました。私はジャンプはすべて左手親指で操作しますのでセパレートのほうが好みです。ですがユーザーによっては通常のジャンプは左手親指、昇竜のときは右手親指と使い分けをする人も少なくないと思います。そういった方には、正直Reactorの購入はおすすめできません。ただし、使い分けをせずに右手親指でジャンプを操作したい場合は、ボタン割り当てで右の拡張ボタンに変更するのが良いでしょう。

また上部右側のボタンの列が4列から3列に変更されています。NOLVAでは左から①ASSIGNボタン、②クリエイトボタン、③L3ボタン、④R3ボタンが4列に配置されていましたが、ReactorではASSIGNボタンが上部左側に移動され3列になり、ユーザビリティが向上しています。

4列だと、ボタンが横に並びすぎて咄嗟に目的のボタンを探してしまいます。例えばクリエイトボタンをいざ押す場面になっても、一瞬の躊躇いが生じます。なので個人的には3列にしたのは英断と言わざるを得ません。

ちなみに、左側に移動されたASSIGNボタンは見た目も変更され、HORIのロゴになっています。

変更点④:ケーブルロック機構が進化|ワンアクションで着脱可能に

変更点④:ケーブルロック機構が進化|ワンアクションで着脱可能に

NOLVAもケーブルロック機能は搭載されていましたが、あちらはノブを横にスライドさせるだけのシンプルな仕組みでした。

Reactorではこれが進化していて、トリガーをスライドさせると自動でフタが開いてケーブルを挿せる状態になり、閉めると自動でロックがかかるという機構になっています。

ワンアクションでロックまで完結するので、NOLVAと比べて操作がスムーズになっています。大会や外への持ち運びが多い方には地味に嬉しいアップデートです。

変更点⑤:滑り止めシートが左右から上下に変更

変更点⑤:滑り止めシートが左右から上下に変更

NOLVAでは滑り止めシートは左右に貼られていましたが、Reactorでは上下へ変更になりました。これはあくまで私の推測ですが、膝置きしたときの脚の開き方や性別による脚幅の問題により、人によっては滑り止めがうまく機能していなかったことによる改善ではないかと思います。

変更点⑥:イヤホンジャックの廃止

NOLVAでは本体右側面にΦ3.5mmのステレオヘッドホン/マイク端子(4極)が搭載されていましたが、Reactorでは廃止されています。使用していた方は注意が必要です。

NOLVA Reactorの天面デザインは改善された?正直レビュー

NOLVA Reactorの天面デザインは改善された?正直レビュー

NOLVAでも感じたのですが、天面のデザインセンスはなんとかしてほしいというのが正直なところです。HORIのデバイスはデザインが良いものと悪いものの差が激しすぎます。

同じHORIの製品で言えば、Nintendo Switch 2のUSBカメラ『USBカメラ パックンフラワー for Nintendo Switch™ 2』は、デザインはもちろんのこと、アイデアが素晴らしい製品だと思います。それに比べると、Reactorの天面はロゴや文字、装飾が詰め込まれすぎていて、2万円のデバイスとして所有欲を満たしてくれるかというと、正直物足りなさを感じます。

元デザイナーとして言わせてもらうと、デザインは無駄に足していくほどダサくなります。私がデザインを始めて最初に習ったこと——

デザインは引き算。

無駄がないほど良いデザインになる。それはレバーレスコントローラーも例外ではないと思っています。

NOLVA Reactorの操作感レビュー|実際に昇竜・SA3を試してみた

NOLVA Reactorの操作感レビュー|実際に昇竜・SA3を試してみた

最近はスト6、というよりゲーム自体ほとんどやらなくなってしまったので参考になるかはわかりませんが、リュウを使って1P側2P側で昇竜→SA3を繰り返し試してみました。

感覚だと7〜8割ほど成功といったところ。ほぼ引退した身でこのくらいの成功率なら、現プレーヤーならもっと成功率は高くなるかと思います。

ボタンの押し心地も、NOLVAと比べると向上しているように感じます。これでさらに静音性も増しているのであれば、現在NOLVAを使用しているユーザーであれば、購入しても後悔しないレベルではないでしょうか?

ボタンの高さは約3mmと、他メーカーのボタンに比べると少し高いですが、低ければ良いというわけではありません。以前、高さが低いボタンを使用していたこともありますが、昇竜が出なかったり、溜めキャラで技が漏れたりと、ユーザーによっては向き不向きがあるみたいです。高すぎるのは流石に論外ではありますが、低い=正義ではないことは個人的にここで声を大にして言いたいと思います。

NOLVA Reactor専用アプリ『HORI Control Center』の使い方

NOLVA Reactor専用アプリ『HORI Control Center』の使い方

NOLVAをアプリ上で設定する場合、「HORI Device Manager」を使用していましたが、Reactorでは使用できません。HORI Control Centerは、公式サイトでダウンロードすることができます。

PCにReactorを接続するとアプリ上でReactorの枠が表示されます。その枠を選択すると設定ページに遷移します。

メニューは「キーマッピング」「キーテスト」「設定」とシンプル。

「キーマッピング」はボタン割り当てを設定するページです。変更したいボタンのアイコンを選択すると割り当てるボタンの候補が出現しますので、その中から選択するだけで変更することができます。非常に簡単。

「キーテスト」は、文字通りボタンの入力確認を行うページです。

「設定」は項目が3つあります。

「方向キー上優先モード」は上と下を同時押ししたとき、N(ニュートラル)になるか上入力にするかの設定になります。CPTなどの大会では上下ボタンを同時押しした場合にニュートラルにすることがルールとして課せられているため、個人的には基本オフで問題ないと思います。

「ファームウェアバージョン」は本体のファームウェアアップデートを行います。

「出荷設定に戻す」も文字通りです。売却するときなどに使用することになるでしょう。

2026年6月29日追記:ボタン割り当てに不具合

現在、アプリまたはファームウェアのアップデートに起因する不具合が確認されています。アプリおよび本体でボタン割り当てを行った際に、同じボタンに機能が重複して登録される点と、設定していないにもかかわらず勝手にボタン割り当てがされる不具合が生じています。

2026年6月29日追記:ボタン割り当てに不具合

筆者の環境では、右手親指に位置するボタンをR3に割り当てたところ、上部のクリエイトボタンもR3に変更されており、さらにR3ボタンにはクリエイトボタンが割り当てられるという二重の不具合が発生しました。

2026年8月6日追記:ボタン割り当ての不具合解消

前述の不具合ですが、最新バージョンのアプリを公式からダウンロードしたら直りました。

アプリなしでもOK|本体のみでボタン割り当てをする方法

アプリなしでもOK|本体のみでボタン割り当てをする方法

前述のアプリはWindows PCが無いと使用できませんが、ボタン割り当ては本体のみでも可能です。

上部左側のHORIボタンを1秒間長押しすると右横のASSIGN LEDランプが点滅します。点滅を確認したら、①変更したいボタン②割り当てたい機能のボタンの順で押すだけです。

ボタンの割り当てをキャンセルしたいときは20秒間放置すると、自動でASSIGN LEDが消灯します。公式の方法ではありませんが、私は20秒待つのが面倒くさいので、適当に同じボタンを2回押しています。

NOLVA Reactorレビューまとめ|NOLVAから買い替える価値はある?

NOLVAからReactorへの変更点を改めて整理すると、
①静音キースイッチへの変更
②全ボタンのキャップとキースイッチが取り外し可能に
③ボタン配置がセパレートになり、上部ボタンのユーザビリティが向上
④ケーブルロック機構のアップグレード
⑤滑り止めシートの配置変更
⑥イヤホンジャックの廃止
の6つです。

価格差は2,000円。NOLVAが1万7,980円、Reactorが1万9,980円です。この2,000円をどう見るかは用途によって変わってくると思います。

私は2,000円差であれば、断然Reactorのほうが満足度は得られると思います。というか静音だけでも2,000円出す価値はあると思います。

個人的にNOLVAで感じていた打鍵音の不満が解消されたのは素直に嬉しいアップデートでした。2万円以下でこのスペックは、依然としてコストパフォーマンスが高いと感じています。天面のデザインさえ改善されれば、文句なしの一台なのですが……それはまた次回に期待したいと思います。

ちなみに、無印NOLVAの詳しいレビューはこちらの記事で解説しています。まだNOLVAシリーズを持っていない方は、そもそも無印とReactorのどちらを選ぶべきか、あわせて参考にしてみてください。

以上、NOLVA Reactorのレビューでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。

格闘ゲームのデバイス選びで迷っている方は、NOLVA本体のレビュー記事もあわせてご覧ください。

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この記事を書いた人

関西出身。
10年間デザイナーとして活動後、転職し今に至る。
副業としてYoutubeとブログを始める。

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