どうも、墨朔スミです(@sumisakusumi)。
今回はElectro-Voice RE27N/Dをレビューします。
現在、私はYoutubeでガジェットレビューをメインに動画投稿をしているのですが、過去にゲーム解説や実況プレイなども行っていました。
その期間に様々なマイクを使用してきましたが、一番使用歴が長いマイクが今回紹介するRE27N/Dです。
結論から言うと、かなり配信に向いているマイクです。
SM7Bを数か月で手放した私が、数年使い続けて手放さなかった理由を詳しくレビューしていきます。
XLR接続のためオーディオインターフェースが必要という条件はありますが、長く付き合える一本を探しているなら自信を持っておすすめできるマイクです。
Electro-Voice RE27N/Dの付属品

付属品はマイク本体・マイクホルダー・ソフトケース・マイクの変換ネジ。ショックマウントは付属しないため、別途購入が必要になります。

一応、公式のショックマウント『309A』も所持していますが、でか過ぎて使いにくいのが難点。
形からして、上から降ろすタイプのマイクアームでの使用を前提にしているデザインですね。
私は現在『Elgato Wave Mic Arm Pro』というロープロファイル型のマイクアームを使用しているため、相性が最悪です。

なので、RE27N/Dを使用する際はAliexpressで購入した中華製品のショックマウントを使用しています。
Electro-Voice RE27N/Dのスペックと特徴
それでは次にRE27N/Dのスペックと特徴を見ていきましょう。
RE27N/Dのスペック
まずはRE27N/Dのスペックです。
| 項目 | 仕様 |
| 型式 | ダイナミック型(移動コイル) |
| 指向性 | 単一指向性(カーディオイド) |
| 周波数特性 | 45Hz~20kHz |
| 出力インピーダンス | 150Ω |
| 最大SPL | 155dB |
| 重量 | 709g |
| 接続端子 | XLR |
VariableD技術
ゲーム配信って意外とマイクから口が離れたり近づいたりします。
ダイナミックマイクは特に近づきすぎると低音が膨らんで音がこもる「近接効果」が出やすく、マイクとの距離が安定しないと音もブレます。
RE27N/DのVariableDはその現象を抑える技術で、実際に使っていて「あ、音が安定してるな」と感じる場面が多いです。
SM7Bにはない性能なので、ここは明確な差だと思います。
Neodymiumマグネット
RE27N/Dが他のダイナミックマイクと一線を画している理由のひとつが、このNeodymium(ネオジウム)磁石です。
一般的なダイナミックマイクはフェライト磁石を使いますが、ネオジウムに変えることで感度が大幅に上がります。
「ダイナミックなのにコンデンサーみたいに繊細な音が出る」と言われる理由がこれです。
またSM7Bはゲインが低く、プリアンプがほぼ必須ですが、RE27N/Dは一般的なインターフェースで十分な音量が取れます。これは地味に大きなメリットです。
オンボードフィルター

ボディ側面には2種類のローカットと1種類のハイカット、計3つのスイッチがあります。
エアコンや換気扇の低周波ノイズが気になる方は160Hzのローカットをオンにするだけで改善することが多いです。
収録後にDAWで処理するのもいいですが、録音前に音を整えておけるのは単純に楽です。
外観・ビルドクオリティ
外装はヘアライン加工されたメタルボディで、プラスチックが一切ない業務機の質感。
グリルはスチールメッシュの二重構造で、ポップノイズをある程度吸収してくれます。
ただし距離が近すぎると限界があるので、ポップフィルターやウインドスクリーンを併用するのがおすすめ。
重量は約709gと割と重く、安価なアームだとスプリングが負けて徐々に下がってくるケースがあります。
RE27N/Dを買うなら、最低でも耐荷重1kg以上のマイクアームを購入しましょう。
個人的にマイクアームは『Elgato Wave Mic Arm Pro』一択です。
マイク重量関係なく、このマイクアームを買えば幸せになれます。
値段は張りますが、これを買えばもうマイクアームで迷う人生とはさよならできます。
安価なアームを買って失敗し、最終的にElgato Wave Mic Arm Proにたどり着くくらいなら、最初から購入しておいた方がいいでしょう。
重いRE27N/Dをしっかり支えてくれる剛性もあるので、このマイクとの相性は抜群です。
配信・ポッドキャスト用マイクはShure SM7Bが定番/その理由とは

少なからずゲーム配信に興味を持っている方は、マイクといえばShureのSM7Bや、SM7Bにマイクプリアンプを内蔵させたSM7dBを思い浮かべると思います。
私も過去にSM7Bを購入し使用してきたユーザーの一人です。
使用期間は短いのですが、素晴らしい製品であることはこの身で実感しました。
SM7Bといえば、マイケル・ジャクソンが「Thriller」のレコーディングで使用したという情報が独り歩きしていますが、正しくは「SM7」というマイクが使用されたようです。
このレコーディングで使用したことをきっかけにSM7の売り上げが伸び、それから25年後、後継機のSM7Bが配信者やポッドキャスターの目に留まり、爆発的にヒットします。
配信マイクとして認知度が上がり定番化したのは、海外の元プロゲーマーShroudさんが配信で使用していたことがきっかけと記憶しています。
私はそれ以前から使用していましたが、色んな配信を見てもSM7Bを使っている人なんていませんでした。
その後、日本の元プロゲーマーSHAKAさんもSM7Bを使用し始め、一気に日本でも認知度が上がりました。
海外ではElectro-Voice RE20が定番|日本では無名でも世界標準のマイク

実は海外ではSM7Bと同じくらい、むしろそれ以上に圧倒的な人気を博しているのが同じElectro-Voiceのダイナミックマイク、RE20です。
RE20は海外のどのラジオ局では必ずあるといっても過言ではないマイクです。それくらい定番マイクとして地位を築いています。
RE27N/Dを購入する際、同時にRE20の存在も知ったのですが、価格差=グレード差だと自然に思い込み、そのままRE27N/Dを購入——ところが後から調べると、RE27N/DはRE20の上位機種ではなく、用途の異なる兄弟機でした(笑)。
SM7BからRE27N/Dに乗り換えた理由|実際に使って感じた2つの問題点
様々なユーザーから賞賛の声を浴びているSM7Bですが、実は私は購入から数か月で手放しました。音質は満足だったのですが、それ以外に気になる点があったからです。
本体のボルトが頻繁に緩む
当時、SM7Bは『Blue Compass』というマイクアームと一緒に使用していました。マイクアームとの相性が良くなかったのか、私の使用方法が悪かったのか、はたまた個体差なのか、今となっては分かりかねますが、本体のボルトが3週間ほどでゆるゆるになるんです。

ちょうど画像の赤丸の位置にあるボルトです。緩むなら締めたらいいじゃないと突っ込まれそうですが、実はそう簡単じゃないんですよね。
見ていただいたら分かると思いますが、マイクとボルトの距離がかなり短いので少しでもミスったらマイク本体に傷がつきます。
また、それとは別で六角レンチを購入する必要もありました。緩んだら締める。
これを3週間おきにするのがかなりのストレスでした。
使用するとなぜか咳が出る
私は持病に「ハウスダスト」「花粉症」「鼻炎」というトリプルパンチ持ちです。
本体についているウインドスクリーンが埃を吸いやすいのかは不明ですが、SM7Bを使用すると途中で咳が止まらなくなっていました。
他のマイクで使用しているウインドスクリーンは全然平気なのですが、何故かSM7Bだけ咳が止まらない。
これが私がSM7Bを手放した最大の理由です。
SM7Bの代替を探して行き着いたElectro-Voice RE27N/D
結局はSM7Bを手放したわけですが、同レベルの音質を出せるマイクとなると探すのが結構大変でした。
まずShureのMV7を購入しました。
MV7はSM7Bをベースに、配信・宅録向けに使いやすくアップデートしたようなマイクです。
XLR接続だけでなくUSB接続にも対応しているため、オーディオインターフェース不要で、USBケーブル1本で使用できます。
また専用アプリと連動すれば、環境音のカットやマイク音量の自動調整など、様々な機能を使用することができます。
ただ、SM7Bと比較するとやはり音質に差がありました。
色々調べていくうちに、マイクなどをメインにレビューしている海外Youtuber、Podcastageさんにたどり着きました。
Podcastageさんの動画を色々見漁り、そこでRE27N/Dに出会い、最終的にRE27N/Dを購入したのです。
Electro-Voice RE27N/Dの音質レビュー|距離別サンプルで検証
オーディオインターフェースはShure『MVX2U』を使用しています。
マニュアル設定でゲインは56dB、リアルタイム・デノイザーなどの補正機能はすべてオフにしています。
素の音をそのまま聴いてもらうためです。
今回は5cm・10cm・30cmの3つの距離で、通常録音とハイカットありの合計6つのサンプルを用意しました。
マイクと口の距離:5cm(通常)
マイクと口の距離:5cm(ハイカット)
マイクと口の距離:10cm(通常)
マイクと口の距離:10cm(ハイカット)
マイクと口の距離:30cm(通常)
マイクと口の距離:30cm(ハイカット)
聴いていただくとわかると思いますが、距離が変わっても音質が大きく崩れていません。
これがVariableDの効果です。
一般的なダイナミックマイクは5cmまで近づけると低音が過剰に膨らんでこもった音になりますが、RE27N/Dはその変化が抑えられています。
配信中に体が動いてマイクとの距離がブレても、音が安定しているのは実際に使っていて一番助かる部分です。
またハイカットありのサンプルを聴いていただくと、高域の刺さりが抑えられて聴きやすくなるのがわかると思います。
海外ユーザーの間で「EQでハイカットをかけると最高のマイクになる」と評価されている理由がここにあります。
音質のキャラクターとしては、高域の抜けがよく声の輪郭がはっきり出ます。
個人的には長時間聴いても疲れにくい音だと感じています。
【総評】Electro-Voice RE27N/D レビュー|SM7Bと比較して配信用途ならRE27N/D一択
SM7Bは素晴らしいマイクです。音質には満足していました。
ただし、ボルトが頻繁に緩む問題と、使用するたびに咳が出るという自分の体質との相性の悪さで手放すことになりました。
RE27N/Dに乗り換えてからはそういったストレスが一切なくなりました。
VariableDのおかげで配信中に多少体が動いても音が安定しますし、感度が高いのでインターフェースのゲインをそこまで上げなくても十分な音量が取れます。
音質は高域の抜けがよくクリアで、個人的にはSM7Bより聴きやすいと感じています。
「SM7Bを検討しているけど迷っている」という方には、一度RE27N/Dも候補に入れてみてほしいです。
と、言いたいところなのですが少し問題があります。
実はここ数年でRE27N/Dがかなり高騰してしまったんです。
2026年7月時点でサウンドハウスの価格を見てみると、
¥275,000(税込)!!!!!!!!
なんとSM7Bの約3〜4倍の価格帯になっていました…。購入するにしても、中古で買うのがいいかも。
こんな人に向いている/向いていない
向いている人
- XLRインターフェースをすでに持っている方
- 長期運用を前提とした業務レベルの機材を求めている方
- 中域が豊かなフラットサウンドを好む方
- ポッドキャスト・ラジオ・ナレーション・楽器録音を一本でカバーしたい方
向いていない人
- 明るく現代的なサウンドが欲しい方
- オーディオインターフェースをまだ持っていない方
- 予算が3万円前後の方(MV7+が現実的な選択)
上位機種だと思って買ったら兄弟機だったというオチはありましたが、結果的に自分の用途にはこれ以上ない選択でした。
気になった方はぜひ商品をチェックしてみてください。

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